庭のアジサイ*7月のお手入れと楽しみ方

こんにちは (^^♪
奈良の自由で真面目なお花屋さん*心花です。
今日は、アジサイのお話をしたいと思います。
アジサイは、数あるお花の中でここ最近、人気急上昇中の、第一位なのではないかと思います。(心花の感覚です)
何故かというと。。。
たぶん、秋色アジサイと呼ばれるアジサイが、出回るようになったからでしょうかね。切花でも、鉢物でも、お花屋さんには、よく並ぶようになったのでは、と思います。シックで素敵ですよね。
あと、アナベルも大人気ですよね。
「お手入れ」に注目すると、アジサイには、ざっくりと、つぎの3種類があります。
- 梅雨時期に咲く、日本のアジサイ
- 梅雨時期に咲き始め、だんだんシックな色目になりながら、秋まで咲き続ける、西洋アジサイ
- アナベル
実はこの3つ、それぞれ、花の咲いた後の、手入れの仕方が違います。
そのやり方を間違えると、来年、お花が咲かない事になるのです。
みなさんに人気の品種を中心に、7月のアジサイの、お手入れ方法と楽しみ方をご紹介したいと思います。
日本のアジサイ*7月のお手入れ→来年も咲かせるために

日本のアジサイとは。。。
・ガクアジサイ ➡ 真ん中のつぶつぶを囲むように、額縁のように、ひらひらとした花びらのあるもの(実は、真ん中のつぶつぶがお花だって事は、ご存知ですか?)
・ホンアジサイ ➡ ガクアジサイのように、真ん中のつぶつぶが無くて、もこもことすべてが花びらのもの。てまり咲きと呼ばれることもあります。こちらは、花びらの真ん中にある、粒一つが、花です。
・山アジサイ ➡ ガクアジサイに似ていますが、もう少し野趣に富んだ、ひっそりと静かな雰囲気のアジサイです。心花の大好きなお花の一つです。上の写真は、心花の庭の、山アジサイです。
これら、日本のアジサイは、ズバリ、7月中に剪定してください。
これから先は、枯れていくだけになります。もっと早い時期に、花びらが下向きに反り返ったり、お花の色がくすんできたりしたら、剪定して大丈夫です。
カットする位置は、お花から、「2節下の2㎝上」が基本になります。葉っぱギリギリではなく、2㎝上でカットしてくださいね。
カットする位置が地面に近すぎると、次の花芽も切り取ってしまう事になります。
そして、カットの時期が、遅すぎると、これまた花芽がつかなくなるようです。
西洋アジサイ*7月のお手入れ→秋色を楽しむには

西洋アジサイとは。。。
日本のアジサイが、西洋へ渡り、その後逆輸入されたものです。
お花屋さんで、アジサイの鉢物についているタグに、「ハイドランジア」と書かれた物を見かけると思いますが、それが、西洋アジサイです。
日本のアジサイと比べると、花びらも、葉っぱも、全体的に厚みがあり、しっかりした感じのアジサイです。
西洋アジサイは、梅雨時期以降も、いつまでもしっかりと咲き続ける品種がたくさんあります。咲き始めは青紫色 → ピンク → 秋にはシックなグリーン のように、順々に色を変えながら秋まで、楽しめるものが、多いです。「秋色アジサイ」 とも呼びます。
シックで、きれいな色になっていきますし、日本のアジサイとは違って、花が終わってる感がありません。なので、剪定はいつするの??? となりますよね?
西洋アジサイの剪定も、7月中です。
お花の性質は、日本のアジサイと同じなので、同じ理由で、剪定は、7月中です。
でも、でもでも、何だか、切るに忍びないですよね。
なので、心花の庭の西洋アジサイは、半分ぐらいは剪定して、残りの半分は、そのまま秋色まで、残しています (^^♪
上の写真は、3分の1ぐらいカットした状態です。このアジサイは、咲き始めは紫色で、だんだんとグリーンが混ざってきて、渋い色になっていきます。
剪定した枝も、充分きれいなので、生けたり、ドライフラワーにしたりと、活用できますよ。
アナベル*7月のお手入れ→アナベルリース制作のタイミング

アナベルとは。。。
アメリカに自生する、野生のアジサイを、改良し品種化したものです。
咲き始めは、ライムグリーン → だんだんと白い大きなまん丸に → グリーンに → くすんでドライフラワーに。
と、順々に姿を変えていきます。
上の写真は、ライムグリーンと白が、同居している時期ですね。
白い頃までは、切花にすると、水落ちしやすく、扱いが難しいのですが、グリーン以降は、とても簡単になります。
今はグリーンの時期です。
剪定時期は。。。
なんと、いつでもオッケーです (^^♪
アナベルは、ほかのアジサイ達と違って、春に地面からでてきた新しい枝に、お花を付けます。なので、カットする位置も、時期も、気にしなくていい、とても育てるのが簡単なアジサイです。
でも、心花のオススメは、やっぱり7月に剪定することです。
そして、切ったお花は、ドライフラワーにしたり、リースにしたり。。。
半年以上、きれいなグリーンをキープしますよ。ぜひ、やってみてくださいね。
ちなみに、剪定しないで、そのままにしておくと、グリーンが、だんだんと渋い色になり、その場でドライフラワーになっていきます。それも、素敵ですね。
おまけ***常山アジサイ

常山アジサイ(ジョウザンアジサイ)って、ご存知ですか?
私も4~5年前に、初めて知ったのですが。。。上の写真が、心花の庭の、常山アジサイです。
つぶつぶした蕾に一目惚れ ❤ でした(笑)
この、常山アジサイは、いわゆる「アジサイ」ではありません。「えーーー?」って感じですよね。
中国の南部が原産地で、「ディクロア」、「中国アジサイ」、「碧の瞳」、などの呼び方もあります。アジサイのお花と、咲き方が似ているので、「アジサイ」と付いているだけだとか。。。
つぶつぶの蕾が咲くと、青い星型のお花になります。終わったお花を、剪定しないで秋になると、瑠璃色の実になります。
常緑で、寒さにも強いので、育て方は簡単です。
ほったらかしで大丈夫なお花ですが、お水は、たっぷりとあげてくださいね。そこは、アジサイと同じです。
あと、どんなお花にも、肥料をお願いしますね (^^♪
もし、7月中に剪定できなかったら。。。
大丈夫です。
アジサイが花芽を育て始めるのは、秋なんだそうです。
だから、もし、いまが8月だったとしても、諦めないでくださいね。8月でも間に合います。でも、遅くとも夏中には、剪定してくださいね (^^♪