秋の七草
萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花
(山上憶良 万葉集 一五三八巻八)
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こんにちは(^^♪
奈良の、自由で真面目なお花屋さん*心花の片岡泉です。
今回は、奈良のお花屋らしく、万葉集からのスタートです。
「秋」と言えば、「和」やら「風情」やらが似合いますね。
「春の七草」は、お正月に食べる七草粥で有名ですが、秋にも「七草」があるんですよ。
「秋の七草」は、お花です。とっても風情溢れる、和のお花たちです。

萩の花・・・お寺の参道などによく植えられていますね。奈良の、花の寺として有名な白毫寺も、萩の花が素敵に咲きます。白毫寺には、春に咲く萩の花もあるそうですよ。

尾花・・・ススキのことです。お月見に欠かせませんね。

葛・・・葛餅の「葛」です。つる性の植物で、こんな可愛いお花が咲くんですね

撫子の花・・・「なでしこジャパン」で、すっかり有名な、ナデシコです。控えめで、繊細で、でも芯が強い、日本の女性のようなイメージでしょうか(^^♪
母の日によく贈られるカーネーションは、ナデシコの仲間です。

女郎花・・・「オミナエシ」と読みます。「男郎花(オトコエシ)」というお花もあります。「女郎花」は、黄色のお花ですが、「男郎花」は、ほぼ同じ姿で、お花の色が白です。

藤袴・・・フジバカマ。この季節、お花屋さんでも、よく見かけると思います。ピンクが多いと思いますが、白もあります。お庭でも育てやすいので、ガーデニングにもオススメです。

朝貌の花・・・これは、おそらく桔梗(キキョウ)のことである、と言われています。
桔梗も、お庭にあると、とても風情がありますね。紫色の他にも、白や淡いピンクもあります。
桔梗の仲間は、日当たりやお水は大好きなのですが、多湿にはとても弱い植物です。お水のやり過ぎなどで、蒸れてしまわないように、気をつけてくださいね。
秋は、風情と情緒溢れるお花が、いっぱいです。
紅葉なんかも待ち遠しいですねぇ。
本格的な秋が楽しみです(^^♪